田舎暮らしをする人にとって「炭」って本当に使える存在なんです。
火鉢で暖をとったり、バーベキューに使ったり、七輪でサンマを焼いたり、さらには脱臭に使ったり、水の不純物をとるのに使ったりとその用途は様々です。
そんな使える「炭」をこの手で作りたい!そう思うことはありましたが、なかなかハードルが高いのでなかばあきらめていました。
しかし、この度 縁あって炭焼きを体験できることとなりましたのでリポートしたいと思います!!
参加した林研グループは間伐材を利用して木炭を作っています。
いま日本の人工林は高齢化や担い手不足で人の手が入らず荒れているそうです。間伐を行わない森林は木が混み合い、太陽光が入りにくくなり土地がやせ、山地災害が起こりやすくなるそうです。間伐をしてあげることで木が健全に育ち、森林土壌を豊かにし、生物の多様性が保全され、災害の起こりにくい森林になるそうです。
一般的に木炭といえば樫の木を使うそうなのですが、ここでは間伐材である檜を使って炭を作ります。
まずは木を切るところから。
チェーンソーの使い方や切るコツなどを教えていただき、慎重に切っていきます。
窯の高さを考慮して90㎝に合わせてカットします。
切った材料を窯の前まで運びます。なかなかの重労働です。
窯の床には竹を割ったものを敷き詰めます。
詰め終わったら、フタをします。
ブロックと泥で隙間が開かないよう完全に密封します。
火を入れます。
この火入れから3日間かけて温度の管理をして炭化を促します。そこから2日かけてゆっくり温度を下げていきます。
一週間後…
果たしてどんな炭ができているのか!?ブロックと泥をどけてフタをはずします。
すでに灰が舞い上がっています。
窯だし作業は灰だらけになるので防塵マスクとゴーグルをして完全装備しています。
出てきました!檜炭!!手前側はほどんど灰になっていますが、奥の方はしっかり形の残った炭が出来ています。
出来た木炭を外に出し、形の良いものを切りそろえます。
こんな感じに仕上がりました。
貴重な経験をさせて頂いたうえに、たくさん炭を頂いて帰りました。
間伐材で作った檜炭、伐採から関わらしていただいたのでとても愛着がわきました。
もったなくて使えない!という気持ちもありますが、有効的に使わせていただきます!