馬島には田んぼがありません。
しばらく前までは作っていたらしいのですが、水や高齢化の問題もあり今は作っている方がいません。
主食となる食糧が自分の手で作れたら…無敵!最高っ!米が難しいなら欧米の主食となる小麦は作れないものだろうか…
そんな思いもあって去年の10月、小麦の種を蒔きました。
品種はインターネットで見つけた農林61号という品種。粉にすると中力粉になるそうです。
開墾した畑でスクスクと育ってくれました。
冬には麦踏みをしました。より強くたくましく育ってくれました。
梅雨が始まりそうな6月。やっと収穫の時を迎えました。
とても時間がかかる作業でした。麦のトゲや粉で体中かゆくなったり、くしゃみが止まらなくなったりしました。
努力の結晶です。
そして、こっからも長かった。
この脱穀した麦に混じったゴミを網と風の力でより分けます。
唐箕がないので扇風機でゴミを飛ばしました。鼻水と目のかゆみで半泣きです。
やっとのことで約120キロの玄麦ができました。
しかし…ここで問題が…。
粉にしてくれるところがない!
昔は少量でも製粉してくれるところがあったらしいのですが、いろんな人に聞いても思い当たらないと言われて大ショック!
野菜と違って穀物は色々とハードルが高いのだと感じました。
継続していろんな人に聞いていると、ありがたい情報が!おうちえんの大下さんが少量でも製粉してくれるところを知っているというのです。
島からはけっこう遠い周南市の須々万という場所ですが、そこに持って行くことにしました。
持って行ったのは9月。米の時期と重なるから遅くなるよと言われていました。楽しみに待つこと3ヶ月。やっとのことでマイ小麦が出来ました!
少しだけ売れました。少しだけ…。
無農薬、無科学肥料、無肥料の安心安全な小麦粉(中力粉)です。
クッキーやパウンドケーキを作ってみましたが、激ウマでした。
1キロ400円でお分けすることもできます。(送料別)
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美味しい&愛しい小麦ですが、時間と手間を考慮すると来年は作らないと思います。なので、ある意味貴重な小麦粉となっております。
穀物って本当にありがたくって、大切なものなんだとしみじみ感じることができました。